
パソコンを省電力化するの記事で少しだけワットチェッカー、もしくはワットモニターや電力モニターと呼ばれる製品に触れましたが、ワットチェッカーは現在どれだけ電力を消費しているかの確認や、この製品の消費電力はどの程度あるのかといった事を調べるのに非常に便利なアイテムです。筆者の場合は当時使用していたパソコンの消費電力が調べたくて今から約6年ほど前に写真左の標準的なワットチェッカーを購入しましたが、約半年ほど前に興味本位で写真右のスマートプラグと呼ばれる物を新たに購入して使用しています。
そこでこのページでは現在手元にある2つのワットチェッカーの機能や使用感について下に書いていきます。
ELPA エコキーパー EC-05EB
まずELPAという聞きなれないメーカー名ですが、朝日電器エルパという大阪に本社を構えるAVアクセサリーや照明器具を開発しているメーカーだそうで、筆者は当時の販売価格が安かったという理由だけでエコキーパー EC-05EBを購入しました。現在では3,000円弱で販売されていますが、当時は2,000円もしなかった記憶があります。
機能としては現在の消費電力と積算電力量の表示の他、1時間あたりの電気料金と積算電気料金表示機能があります。電気料金は契約している電力会社によって異なりますが、標準で1kWh=22円になっている料金を変更出来る機能も備えており、どの程度電気料金を使用したかを確認するのにも便利です。また、CO2排出量表示という無意味な機能も備えていますが、この表示は1度も使用する事はありませんでした。

購入当初はこまめにモニターを確認していたのですが、毎回コンセントの所まで行って確認するのは面倒なので次第に放置気味となり、久しぶりにモニターを見てみたらエラー画面が表示されているという事が何度かありました。その場合、3つのボタンを同時長押しする事でリセット出来ます。結局面倒な事は長続きしないもので、現在はタンス内にしまっている状態です。
TP-Link Tapo Matter Tapo P110M
厳密にはワットチェッカーでは無くスマートプラグと呼ばれる製品ですが、TP-LinkのTapo P110Mは一般的なワットチェッカーと同等以上の機能を備えています。本来はスマホの操作やAmazon Alexa、Google Assistant等に対応した機器で、接続している電気製品の電源のオン/オフを切り替える目的で使用されていますが、筆者はワットチェッカー機能のみ使用しているのでそこら辺の詳しい仕様については分かりません。ただ通電のオン/オフを切り替えるだけなのでパソコンのようにスイッチを押さないと起動出来ない機器ではあまり役に立たないと思われます。因みに旧型のTapo P105/Aの方にはワットチェッカー機能が無いので間違って購入しないように。

あまり良い噂を聞かないTP-Linkという中国企業の製品なのもあって購入はかなり迷ったのですが、たった1,600円程度の割に機能は優秀です。初期設定でスマホに専用のアプリをインストールして登録する必要があるのですが、その際に位置情報をオンにしておく必要があったりWi-Fiの情報を入力するのにはちょっと躊躇しました。ただ消費電力の情報はWi-Fiを通してスマホに送られてくるので避ける事は出来ません。
この製品をワットチェッカーとして考えた場合、最大の魅力は手元のスマホで現在の消費電力を手軽に確認出来る事で、上に掲載したELPA エコキーパーのように毎回コンセントの場所まで行ってモニターを確認する必要が無くなります。
現在の消費電力の表示は勿論ですが、詳細表示に切り替えて日で時間別、月で日別、年で月別の消費電力をグラフで表示出来ます。電気料金も1kWhあたりの価格を自由に設定可能で、カレンダー表示にすると過去3ヶ月分の消費電力と電気料金を表示出来ます。

他にも本体側面にあるボタンからの電源オン/オフ、スマホアプリの操作からの電源オン/オフ、電源のスケジュールの作成、タイマーといった機能まで備えていますが上述したように筆者はパソコンを接続していて、これらの機能は全く意味が無いので使用していません。ただ通電させるだけでオン/オフが切り替えられる状態にしている照明等を接続している場合は便利なのかもしれません。
不満点は上で書いたようにセキュリティー上の不安の他、現在の消費電力で小数点以下の数値を表示出来ない点で、0.5Wとかの変化までは確認する事が出来ません。小数点以下の数値まで表示出来るワットチェッカーだとサンワサプライのTAP-TST8Nがありますが、手元のスマホで確認出来る便利さを覚えると昔ながらのワットチェッカーに戻る気にはならないです。
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