
筆者は昔からマルチメディアプレイヤーはMPC(現MPC-BE)を愛用していますが、MPC-BEとほぼ同等の機能を備える優秀なメディアプレイヤーが今回記事にするSMPlayerです。SMPlayerは元々Linux向けに開発されていたMPlayerのGUIとして動作するソフトウェアでしたが、現在はMPlayerをベースとしてバグの修正や改良が加えられたmpvをマルチメディアエンジンとして使用する事も出来るようになっています。初期状態では外観が野暮ったい印象もありますが設定からアイコンやスタイルを変更する事で大幅に外観を変える事も出来ます。また、ボタン配置もある程度自由に変更でき、ユーザー好みにカスタマイズ出来るのも魅力。
他に現在では当たり前となっていますがコーデック内蔵で多くのメディアファイルを標準で再生出来る以外に殆どの機能をショートカットキーに割り当てる事ができ、A-B間リピート再生機能やYouTubeといった動画共有サイトの動画の再生もサポートしています。
動作環境はWindows 11/10/8/7/Vista/XPで、LinuxやmacOS版も配布されています。最近筆者は家族で共有しているノートPCにZorinをインストールして使用していますが、Linux用のメディアプレイヤーの中ではSMPlayerが圧倒的に好みです。
SMPlayer ダウンロード
まずはSMPlayer公式サイトにアクセスします。「SMPlayerをダウンロードする」のリンクからダウンロードページへ移動。

ダウンロードページから更にOSの選択があり、Windows用のダウンロードページが表示されます。上部に通常のインストーラがありますが、筆者は少し下にあるSMPlayer Portableからポータブル版をダウンロードしました。

インストーラをダウンロードした場合は実行後、ウィザードに従ってセットアップを進めて下さい。ポータブル版の場合は展開後、任意の場所にフォルダを配置して中身の「smplayer.exe」を実行して即使用する事が出来ます。
SMPlayerの外観の変更
まず目に付くのが上部のツールバーですが、これはメニューのオプションにある「ツールバー」から「メインツールバー」のチェックを外す事で非表示に出来ます。また、最下部にあるステータスバーはここからは非表示に出来ませんが設定にあるGUIの変更で非表示になります。

「オプション」から「環境設定」を開き「インターフェイス」の欄にある「GUI」を変更すると、外観を大きく変える事が出来ます。ここで「ミニGUI」を選択すればメインツールバーやステータスバーは表示されません。また、下にある「アイコンセット」で各ボタンのアイコンデザインも変更可能です。

「GUI」を「スキン対応GUI」にして幾つかのスキンに変更するとモダンなデザインの外観にする事が出来ますが、ボタンの表示や配置のカスタマイズは出来ないようになっています。

基本GUIかミニGUIにしている場合はコントロールバー上で右クリックして表示されるメニューの「コントロールバーの編集」からボタンの表示や非表示、並びを編集する事が出来ます。

編集方法はボタンを追加する場合、左から目的の機能のボタン選択後、中央の右矢印のボタンで追加、逆に削除する場合は右から削除対象のボタンを選択して左矢印のボタンで削除となります。上下の矢印のボタンは表示位置の移動。また、この画面にある左下のアイコンサイズでボタンの表示サイズの変更も可能です。

同じ要領で「フローティングコントロールの編集」からフローティングバーの編集が行えます。因みにフローティングバーは全画面表示にしている場合にマウスを動かした際に画面下部に表示されるコントロールバーで、通常のコントロールバーと異なるボタンの配置を行えます。
SMPlayerの設定
ここからはSMPlayerの設定について重要な部分のみざっと見ていきます。まずは「環境設定」の「全般」から。上部にある「マルチメディエンジン」は標準で「mpv」になっている筈ですが、昔と同じ仕様の「MPlayer」に変更する事も可能。また、「時間の位置を記憶する」が有効な場合は終了時の時間を記憶して次回再生時に続きから再生する事が出来ます。他、スクリーンショットの保存先フォルダや特定の動作に対しての挙動の設定があります。

上部のタブで「ビデオ」や「オーディオ」に切り替えると出力ドライバやインターレース解除の有無、全画面表示で開始するかの有無といった設定が行えます。
「キーボードとマウス」を見ていきます。ここでは殆どの機能に任意のショートカットキーを割り当てる事が出来ます。目的の機能を選択しておき下部にある「ショートカットの変更」ボタンか、ダブルクリックから変更画面を表示。割り当ては1つのキーだけでなく複数のキーを割り当てる事も可能。また、隣のタブを「マウス」に切り替えると画面をクリックした際に「再生/一時停止」を割り当てたりホイール回転で音量の増減やシーク(再生箇所の移動)を割り当てるといった事も出来ます。

「詳細設定」を見ていきます。殆どは標準のままで問題ありませんが、「ファイルが開かれるごとに…」にある入力欄ではコマンドを入力しておく事で、再生時にそのコマンドを実行します。例えば「aspect_16:9」と入力しておくとアスペクト比が4:3の動画でも常に映像を16:9で再生、「aspect_none」と入力しておけばアスペクト比を無視してウィンドウサイズに引き延ばして再生といった事が出来ます。ただ安定して動作しない印象。

他に「OSDバーの位置」ではシーク時や音量変更時に画面上に表示されるOSDの縦方向の位置を調節する事が出来ます。
SMPlayer 備考
シーク時や音量変更時に表示されるOSDはメニューの「表示」にある「OSD」から表示させる対象を変更出来ます。邪魔に感じる場合は「字幕のみ」にしておけば表示されません。A-B間リピート機能はメニューの「再生」にある「A-Bセクション」から開始地点のAマーカーと終了地点のBマーカーを配置出来ます。AマーカーとBマーカーを配置して繰り返しを有効化した状態でA-B間に移動すると、その位置を繰り返し再生する事が出来ます。
YouTubeの再生は先にYouTubeサポート(yt-dlp.exe)のインストールが必要です。メニューの「ヘルプ」にある「YouTubeサポートのインストール/更新」からインストール出来ます。完了後、メニューの「開く」から「URL」で該当する動画のアドレスを入力すると再生が始まります。
他、使用中に寄付を促す画面がランダムなのか一定間隔なのかで表示される事があります。この画面で「寄付」ボタンからWebブラウザでPayPalの寄付画面を表示します。

コメント