ミニAIアプリを作成出来るGoogleのサービス、Opalを試してみる

Opal

1週間遅れぐらいの記事になりますが、Googleは当初アメリカのみで展開していたミニAIアプリ作成サービスOpalを、10月7日から日本含む15ヵ国向けに公開しました。Opalはコーディング不要で自然言語からアプリを作成出来るサービスで、もっと分かりやすく言うと人に依頼するような形で「○○が出来るアプリを作って」といった具合に入力欄で指示する事でアプリを作成出来ます。作成出来るのは筆者が知る所ではWebアプリのみですが、プログラミング知識は一切不要で簡易的な物なら短時間で簡単に作成可能です。

操作画面は現状では英語のみで日本語化されていませんが、日本語入力で問題無くアプリの作成が可能です。最近流行り?の写真をジブリのアニメ風に変換するといったAIを活用したアプリも作成でき、作ったアプリを公開して他者と共有する事も出来ます。

Opalの始め方

まずはOpalの公式ページへ移動し、下部に表示されている「Try Opal」をクリック。

Opal公式の初期ページ

一旦Googleへのログインが必要です。ログイン後、Opalがアクセス出来る情報の選択画面が表示されますが、筆者が確認した所では1つも選択せずに進むとOpalを使う事が出来なかったので結局全てにチェックを入れて下部にある「続行」で進みました。

Opalがアクセスできる情報を選択

Opalの管理ページが表示されます。ここでは「Your Opal apps」の欄に自身が作成したアプリが表示される他、下部の「Gallery」の欄にサンプルとなる既成アプリが表示されています。新たにアプリの作成画面に進むには「Create New」をクリックします。

Opalの管理画面

Opalでアプリを作成

筆者もそんなに使い込んでいないのでザックリとした説明になりますが、単純な使い方としては下部にある入力欄にどんなアプリを作りたいかの概要を入力。入力後は入力欄右端にあるボタンで送信します。

Opalのアプリ作成画面

今回は「入力した食事メニューの栄養素の合計を表示」という内容で生成を実行してみました。

Opalに指示

体感的には3分ぐらいで完成しました。ここからちょっとややこしいのですが、完成後は画面右側にアプリのプレビューが表示されるので、一旦右上にあるリロードボタンで更新します。更新後に「Start」ボタンでアプリを実行出来ます。また、アプリは自動で名前が付けられますが、クリックして自身で好きな名前に編集する事が可能。勿論日本語を使った名前にも出来ます。

アプリ完成後の画面

実際に操作して使い心地や意図した通りに動くのか確認してみます。

アプリの瑠レビューで操作

結果、動作自体は問題無いものの、画面に全て英語で表示されるのに不満があったので更に「全部日本語で表示」の支持を追加して実行してみます。

アプリの操作結果

ちゃんと指示した通り日本語で表示されるようになり完成。因みに同じ内容の指示でも生成される物はバラバラで、明らかに質の低いアプリが作られる事もあるので、何か不満や改善の余地があれば追加で指示を出して完成度を上げていきます。

アプリの動作改善

画面上に表示されているカードをクリックしてプロンプトを書き換える事で、もっと思惑通りにアプリを生成させる事が出来るようです。ただプロンプトの部分は独特な表現が使われて記述されているので編集は難しそう。他、上部にある「Share app」ボタンでアプリのURLを発行して、そのURLからアプリを第三者と共有する事が出来ます。

アプリのプロンプトの編集やShateボタン

Opal 備考

正直な所、現時点ではあまり実用的じゃないというのが筆者の感想。上で実験的に作ってみた食事メニューから栄養素を表示するアプリは実際に栄養素が表示されるまでにかなり待たされますし、それ以外に作った幾つかのアプリでも操作を実行してから結果が反映されるまでかなり遅かったです。作る楽しさは味わえますが殆どの場合は既存のアプリを使った方が良いとなります。ただ、既存のアプリには無い物を作るという所に価値を見出す事が出来るかもしれません。後はアイディア次第です。

ローカルで動くアプリを作りたいとなったら過去記事にしたAIに全プログラムコードを書かせてWindows用ソフトウェアを作るを参考にして下さい。因みにOpalではアプリの生成でGeminiが動作しているようですが、標準のGeminiでWindows用ソフトウェアのコードを生成させるといった事も出来ます。

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