HTPC用に最適なリモコン探し

PC用リモコン

Home Theater Personal Computerを略してHTPCと呼ぶのですが、要はメディア再生に特化したパソコンを指します。筆者はかなり昔からメインPCとは別に動画視聴専用のHTPCをテレビに接続して活用してきましたが、現在はテレビレコーダー兼HTPCとしてHP EliteDesk 800 G4を使用しています。動画の視聴を目的とした機器の操作はキーボードやマウスでは無くリモコンを使っての操作が快適なので、過去に10個ほど購入してきましたが自身の要望を完全に満たすPC用リモコンは中々見付けられませんでした。

上述した通り筆者はHTPCをテレビに接続して使用する事が前提なのでPCの操作以外に簡易的なテレビの操作が出来る事を重視しています。音量の変更や入力切替の際にテレビ用リモコンとPC用リモコンを持ち替えるのって面倒ですからね。そうなるとリモコン選びはテレビリモコンの赤外線信号を学習出来るPC用リモコンが大前提となります。他、ボタン数や操作性も重要な要素なのですが、それらを考慮して過去に筆者が購入してきたPC用リモコンの一部をこのページに掲載していきます。

PS3用BDリモコン CECH-ZRC1J

厳密にはPC用リモコンでは無くゲーム機PS3のメディアプレイヤー用リモコンです。これの前の機種のCECHZR1Jも所有していました。実はPCとBluetooth接続する事が可能で、BDRemoteというソフトを介してPCの操作を行う事が出来ます。各ボタンには自由に通常のキーやメディアキーを割り当てる事が出来たので使い心地はかなり良かったです。また、学習機能はありませんがテレビメーカー別のプリセットが内蔵されており、赤外線信号でのテレビ操作も可能です。

PS3用BDリモコン

単4電池2本で動作するのですが、直ぐに電池が切れるという欠点があり、更に電池を入れ替えると再度Bluetoothのペアリングをやり直す必要があるのが面倒で使用を止めました。因みにペアリングにおいては通常の方法ではPINの入力が必須となり登録出来ないので、Windows 10の場合はコントロールパネルのアイコン表示にある「デバイスとプリンター」から「デバイスの追加」でPINを空の状態で登録出来ます。11の場合はデバイスマネージャーを開いてデバイス名の部分を選択状態にしてからメニューの「操作」「デバイスとプリンター」と進んで同様に「デバイスの追加」で登録可能。

エアマウスリモコン MX3

正式な機種名が合っているのか自信がありませんが、2つともMX3という名称で販売されているPC用リモコンです。ボタンの配置がどちらも似ておりUSBレシーバーを装着した機器と2.4GHz信号で操作を行える他、赤外線信号の学習機能も備えています。写真上の方はTVボタンで2.4GHz信号と赤外線信号を切り替える仕組みになっており、殆どのボタンに赤外線信号を割り当てる事が出来ます。逆に写真下の方はリモコン下部の赤緑黄青の4つのボタンにしか学習させる事が出来ませんが、2.4GHz信号と赤外線信号の切り替えを一々行わなくて良いというメリットもあり下の方を使う機会の方が多かったです。但し下の方は一部ボタンが劣化して効かなくなった為、近々廃棄予定です。

エアマウスリモコン MX3

見栄えは安っぽいですがボタンの感触といった操作感はかなり良く、リモコンを傾ける事でマウスポインタを操作出来るエアマウス機能も使用頻度は少なかったものの便利です。また、背面がミニキーボードになっておりちょっとした文字入力程度ならそれなりに使えます。倍速再生ボタンと拡大縮小ボタン、ブラウザボタンの5つのボタンはWindowsでは認識しない欠点もありましたが、それでも十分な数のボタンがあるのでボタン不足で困る事もありませんでした。筆者はどちらもアリエクで1,000円前後で購入しましたが、国内でも1,500円程度なので価格が安いのも魅力です。

MeLE

MeLEというメーカー名以外は分からないリモコンですが、過去に購入してきたリモコンの中では比較的に高く、アリエクで2,500円ぐらいだった記憶があります。上のMX3と同様にUSBレシーバーを介した2.4GHz信号での操作とエアマウス機能や赤外線信号の学習機能を備えています。下部にある4つのボタンで操作対象の機器を切り替えられる機能がある他、背面はミニキーボードになっています。充電式のバッテリー内蔵な上、かなりバッテリー持ちも良く購入当初は気に入っていましたが、ボタン数の少なさから物足りなさを感じ始め現在はメインPCでたまにYouTubeの視聴で使うぐらいか照明の操作ぐらいでしか出番が無くなりました。

MeLE

以前所有していたAndroid TVボックスで使用していた事もありましたが、Android TV OSとの相性が良く特にtorne mobileでの操作に重宝しました。ボタンの数に妥協出来るならデザインが酷似しているRii i25がかなり魅力的で一時期購入を検討していましたが、結果的には購入にまでは至りませんでした。

G7V PRO

現在筆者がHTPCで使用しているのがこのG7V PROというリモコンです。通常販売価格は2,000円前後が相場のようですが、運良くアリエクの特別セールで300円ほどで購入出来ました。方向キーの上にある「-」の4つのボタンが赤外線信号の学習ボタンになっており、テレビの音量アップ、音量ダウン、入力切替、電源オン/オフを割り当てています。USBレシーバーを装着した機器を2.4GHz信号で操作出来る他、エアマウスや音声入力機能も備えています。このリモコンもバッテリー内蔵型ですが、購入からまだ1ヵ月半程度なのでバッテリーの持ちに関しては今は評価出来ません。

G7V PRO

全く使う事の無い音声入力のボタンが邪魔な以外、ボタンの数も配置も理想に近いリモコンで、かなり気に入って使っています。欠点は方向キーのボタンを押した時の感触があまり良くないのと赤外線信号がやや弱めな所で、テレビの音量の上げ下げはしっかりテレビにリモコンを向けて操作しないと反応しません。因みにこのリモコンとほぼ同じ仕様のG7BTSというBluetooth版を大分昔に購入した事があるのですが、そちらは直ぐに手放しました。と言うのも5分だか10分程度無操作の状態が続くと省電力モードになるようで、いざ操作しようとした時に無反応となりイラッとする事が度々ありました。本機の2.4GHz版ではそのような問題も無く快適に使えています。

G20S PRO BT/G40S

最後にG20S PRO BTG40Sを2つを纏めて掲載します。先に結論を書くと2つとも使い物になりませんでした。方向キーの中央にあるボタンはWindows PCに接続した場合、殆どのリモコンでEnterボタンとして動作するのですが、この2つのリモコンはWindows上で中央ボタンが全く認識しませんでした。但しエアマウスモードにした場合は左クリックとして動作しますが常用に堪えないので捨て値で売却。購入価格はG20S PRO BTの方が特別セールで300円ほどだったのですが、中身が販売ページの写真やパッケージと若干違ったりBluetooth対応の筈なのに全くBluetoothのペアリングが出来ないなど散々でした。

G20S PRO BT/G40S

G40Sの方の購入価格は約2,000円でお財布へのダメージが大きめでしたが、Enterボタンとして動作しない以外はボタンの数やボタンの配置も理想に近く操作感も悪くなかっただけに残念。因みにG40Sはほぼ全てのボタンに赤外線信号を割り当てる事が出来る他にAndroid TVでは方向キー中央のボタンはOKボタンとして動作するので、Android TVボックスとかで使用するなら悪くないと思います。

PC用リモコン 纏め

このページに掲載していない過去に購入したリモコンで、異常にボタンが硬くて直ぐに手放した物もありますが、実際に使ってみるまで分からない所がリモコン選びの難しさだったりします。今まで使用してきた中でお勧めを1つ挙げるなら国内で入手しやすい上に価格も安いMX3になります。G7V PROは国内では入手困難なので購入しようとなるとアリエクからになると思われますが、ボコボコに潰れた箱で届くなんてザラですし、そもそも商品写真通りの物が届くとも限らないのでお勧めし難いです。

さて、これらのリモコンは必ずしも使用者が必要とする機能がボタンに割り当てられている訳ではないので、素の状態のままでは思いの外に使い辛かったりします。そんな場合にAutoHotkeyというソフトを使う事でそれらの問題を解決する事が出来るのですが、AutoHotkeyについては次回の記事で掲載予定です。

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