実行形式での出力も出来るファイル暗号化ソフト アタッシェケース

アタッシェケース

アタッシェケースは20年以上、継続的に開発が行われている国産のファイル暗号化ソフトです。現在の標準的な暗号方式であるAESを採用しており、十分な強度でファイルを暗号化する事が出来ます。暗号化ファイルは拡張子が.exeの実行ファイル形式で出力する事も可能で、アタッシェケースをインストールしていないPCでも復号化する事が出来るのが特徴となっています。また、公開鍵暗号機能も備えており、事前に作成しておいた公開鍵を使ってファイルを暗号化、公開鍵で暗号化されたファイルを秘密鍵を使って復号化するという使い方もでき、安全にファイルを受け渡しする事が出来ます。

アタッシェケースはオープンソースで開発されており無料で使用出来るフリーソフトですが、商用利用の場合はライセンスの購入が必要です。

対応OSはWindows 11/10となっており、macOS版も開発されています。

アタッシェケース ダウンロード

公式サイトのHiBARA Softwareからリンクを辿って、アタッシェケースのページからダウンロード出来ます。上部にあるダウンロードリンクはインストーラとなっていますが、下にスクロールするとZIPファイルでの配布もあるので、筆者はZIP版をダウンロードしました。インストーラをダウンロードした場合は実行後にセットアップウィザードに従ってインストール、ZIP版は展開後に中身の「AttacheCase.exe」を実行すれば即使用出来ます。

アタッシェケース ダウンロード

アタッシェケース 使い方

使い方は簡単です。起動後に暗号化目的のファイル、もしくはフォルダごと画面内にドロップ。

アタッシェケース メイン画面

パスワードの入力画面に切り替わるので、任意のパスワードを入力。「パスワードマスクをしない」にチェックを入れておけば入力内容を隠さずに表示されます。入力後、確認としてもう一度同じ内容を入力して「暗号化」ボタンで暗号化ファイルが出力保存されます。

アタッシェケース パスワード入力画面

暗号化したファイルの復号化は同じ画面内にドロップするか、左メニューの「復号する」からファイルを選択して、暗号化時のパスワードを使って復元します。

実行ファイル形式での暗号化と復号化

.exeの実行ファイル形式で暗号化ファイルを作成する場合は左メニューの「暗号化EXE」をクリックしてチェックが入った状態にしておくだけ。後は上と同じようにファイルやフォルダをドロップして入力後にパスワードを使って暗号化します。

アタッシェケース 実行ファイルで保存

実行ファイル形式で暗号化ファイルを作成した場合は、冒頭の方でも書いたようにアタッシェケースをインストールしていない環境でも復号化が可能です。ダブルクリックするとパスワードの入力画面が表示されるので、入力後に「復号/元に戻す」ボタンで復元します。

アタッシェケース 復号化時のパスワード入力画面

公開鍵暗号

公開鍵暗号機能は初めは少し分かり難いかもしれませんが、要領さえ分かれば使うのは簡単です。「公開鍵暗号」画面を開いて最初に「鍵生成」ボタンから鍵ファイルを作成します。今回はtestの名前で作ったので「test.atcpub」と「test.atcpvt」の2つのファイルが生成されました。「.atcpub」となっている方が暗号化に使用する公開鍵で、「.atcpvt」となっている方が復号化に使用する秘密鍵となります。

アタッシェケース 公開鍵暗号機能

鍵生成後、ファイルやフォルダを画面にドロップして入力、続けて公開鍵の「.atcpub」ファイルも画面にドロップすると即座に暗号化ファイルが作成されます。暗号化ファイルの復号は同じ手順で、暗号化ファイル入力後に秘密鍵の「.atcpvt」をドロップして入力します。

そもそもこの機能は何の為にあるのかですが、単純にパスワードでの暗号がファイルに変わっただけではなく、ファイルのやり取りの際に公開鍵を渡して暗号化ファイルを作ってもらえば、秘密鍵を持っている人だけがその暗号化ファイルを復元する事が出来るようになります。社内や企業間での重要なファイルの受け渡しが想定出来ますが、個人間のファイルの受け渡し程度なら通常の暗号化で十分だと思われます。

設定

歯車のアイコンボタンやメニューの「オプション」にある「動作設定」から設定画面が表示されます。標準設定のままでも特に不都合は感じませんでしたが、「保存」の欄で暗号化時や復号化時のファイルの標準保存先が指定出来たり、「システム」で各ファイルをアタッシェケースに関連付け、「設定の保存/復元」でINIファイルへの設定保存が行えます。

他に「パスワード入力制限」で回数を指定しておき、指定回数を超えた場合にアタッシェケースを終了させるといった機能が使えます。更に「その回数を間違えたら…」を有効化しておくと、パスワードを指定回数間違えた場合にファイルが自動で壊れるようにする事が出来ます。

アタッシェケース 設定画面

アタッシェケース 備考

アタッシェケースはかなり昔から開発されていたソフトで20年以上前に使った事があったのですが、まさか現在でも精力的に開発が続いているとは思いませんでした。現在はバージョン4となっていますが、近々4.5が公開予定で更に5の開発も計画されています。

公開鍵暗号機能は第三者とのファイルの受け渡しを想定して作られている機能ですが、クラウドにアップロードするファイルを公開鍵で暗号化して、秘密鍵の方はローカルで保管しておくといった使い方も面白いかもしれません。また、Windowsに限定されますが、実行ファイル形式での出力でアタッシェケース自体を必要とせず復号化出来る機能もかなり魅力的です。

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