
筆者はWindows XPの頃にかざぐるマウスというソフトに出会い、当時OS標準では出来なかったタスクボタンの入れ替えやタスクボタン上でのホイール回転によるウィンドウ表示と最小化といった機能に感銘を受けたのですが、かざぐるマウスの開発終了後は代用として7+ Taskbar Tweakerというソフトを使用していました。そして現在のWindows 11でこれらの機能も含め、主にタスクバー周りの挙動をカスタマイズ出来るソフトがWindhawkです。
Windhawkは7+ Taskbar Tweakerと同じRamen Softwareの開発で、事前に機能が用意されていた7+ Taskbar Tweakerと異なりユーザーによってModと呼ばれる機能を個別にインストールしていく仕組みとなっています。以前までは筆者が使用している一部Modが正常に動作しない問題もありましたが、現在はかなり安定して動作するようになりました。そこでこのページでは主にWindows 11のタスクバー周りの挙動の不満を解消するModを中心に記事を書いていきます。
Windhawkのダウンロードとインストール
Windhawk公式ページにアクセスして上部にある「Download」ボタンからWindhawkの最新版をダウンロード出来ます。また、「Browse for Mods」ボタンで表示されるページからModの一覧を確認出来ます。

ダウンロードしたインストーラを実行してインストールしていきます。最初に言語の選択画面が表示されますが標準で日本語になっている筈です。確認後、「OK」で進みます。

「通常インストール」と「ポータブルでインストール」の選択画面が表示されますが、推奨となっている通り通常がお勧め。ポータブルの場合、スタートアップに登録しておくとWindows起動時にメイン画面が表示され、通常インストールのようにタスクトレイに最小化されて起動されません。

「このアプリがデバイスに…」の画面が表示されたら「はい」で閉じます。次に表示されるスタートメニューとデスクトップのショートカットの有無はお好みで選択して「次へ」で進みます。

インストール先の選択画面になりますが、変更する必要はないのでそのままで下部にある「インストール」ボタンをクリックしてインストールを実行。

最後に「Windhawkセットアップの完了」と表示されたらインストール完了です。

Modのインストールと設定
Windhawk起動後、上部にある「探す」他、幾つかの場所からModの一覧画面が表示されます。目ぼしいModがあった場合は「詳細」を開き「インストール」から進みます。

インストールの際、下のように警告が表示されますが、悪意のあるModかは知りようがないのでユーザー数や評価を元に判断して「リスクを受け入れてインストール」をクリックしてインストール。

インストール後、Modによっては設定が必要な物もあります。その場合はMod画面の「設定」から変更を行い、「設定を保存」で変更内容を保存します。

筆者お勧めのMod
ここからは筆者がお勧めするModを幾つか記載していきます。殆どはタスクバーの挙動に関連するModですが、スタートパネルやコンテキストメニューに関連する物も掲載しています。
Disable Taskbar Thumbnails
呼称がコロコロ変わるので正式名称は分かりませんが、以前までライブサムネイルと呼ばれていた、タスクボタンにマウスポインタを当てた時に表示されるプレビューを非表示にするModです。少し前までレジストリの編集で表示させないように出来ていたのですが、Windows 11の最新ビルドでは出来なくなっています。筆者は昔からタスクバーのサムネイルが邪魔に感じるので、このModを使用しています。
Taskbar Labels for Windows 11
現在のWindows 11の最新ビルドでは標準でタスクボタンのラベル表示は出来ますが、ラベルの文字数次第でタスクボタンのサイズが不均等になってしまいます。このModを使用する事でボタンを指定サイズに均一表示出来る他、インジケーターの表示位置や幅を変えるといった事が出来ます。ラベル表示時のタスクボタンのサイズは設定にある「Taskbar item width」の欄から指定出来ます。
Disable grouping on the taskbar
タスクボタンのグループ化を解除するModです。主に複数のエクスプローラを開いている時にグループ化されるのが煩わしく感じる時に役立ちます。
Taskbar minimize/restore on scroll
このページの冒頭の方でも書いたようにかざぐるマウスに出会って以降、タスクボタン上でマウスホイールの回転によりウィンドウの表示と最小化を行うのが癖になっているので、筆者としてはその機能が無いと困るのですが、Taskbar minimize/restore on scrollのModをインストールする事で実現出来ます。
Taskbar Volume Control
タスクバー上でホイール回転によりシステム音量の増減を行えるModです。但し標準のままだと上のTaskbar minimize/restore on scrollと競合して正常に動作しなくなるので、設定の「Scroll area」の欄を「The tray area」に変更してタスクトレイ上のみで有効になるようにしています。
Middle click to close on the taskbar
タスクボタンをミドルクリック、中クリックやホイールクリックと呼ばれる操作でウィンドウを閉じる事が出来るようになるModです。
Classic context menu on Windows 11
Windows 11のコンテキストメニュー、要は右クリックメニューを昔のスタイルに変えるModです。標準でもShiftキーを押しながら右クリックする事で旧スタイルのメニューで表示出来ますが、現在のメニューに馴染めず常時旧スタイルにしたい人向けとなっています。因みにWindows 11の最新ビルドでもレジストリの変更で同様の事が出来ますが、WindhawkのModだと手軽にオン/オフ変更出来るのが魅力。

Windows 11 Start Menu Styler
Windhawkで最も人気のあるModでWindows 11のスタートパネルの外観を大幅に変える事が出来ます。現在用意されているスタイルは14種で、Windows 10のようにサイドにメニューを表示するタイプや現在の11のスタートパネルをより簡素にしたような物もあり、人気なのも頷けるほど魅力的なModです。

Windhawkを使用する上での注意点
Windowsアップデート後に一部のModが動作しなくなった事が何度かありますが、一旦Modを無効にしてから有効化する事で動作するようになった経験があります。また、WindhawkだけでなくMod単体も定期的にアップデートが行われているので、時折確認する事をお勧めします。
筆者特有の問題かもしれませんが、Taskbar minimize/restore on scrollでタスクボタン上のホイール回転でウィンドウ表示を行った際、直後にクリックが発生しているような挙動がありWebブラウザのブックマークサイドバーからブックマークが不意に開かれる現象が発生しています。ただこの機能は手放せないのでだましだまし使用している状況ですが、代用出来るソフトがあれば教えて下さい。
他、インストール時の警告にもあるように悪意のあるModが紛れ込む可能性も多少なりあるので、ユーザー数が少なく評価が付いていないModの導入は控えた方が良いかもしれません。
コメント
「プレビューを非表示にするMod」それ!
マジで困ってました・・・急に機能しなくなり、代案を探そうにも
名前がブレブレの為+旧解決策ばかりで、なかなか欲しい情報にたどり着かなく一旦諦めてました。
いやー情報ありがとうございました!
コメントありがとうございます。私も同様にレジストリの編集で非表示に出来なくなって半ば諦めてました。そもそもWindowsの設定で非表示出来るようになっているべきだと思うんですけどね。