前回の記事でChrome リモートデスクトップを取り上げたので、今回はWindows標準のリモートデスクトップ機能について記事を書いていきます。Windows標準のリモートデスクトップはWindowsのエディションによって機能が異なり、Pro以上であれば操作する側のクライアントと操作される側のサーバーの両方で使用出来ますが、Homeエディションではクライアントでしか使用出来ません。つまりHomeエディションをインストールしているパソコンは操作する側になれても操作される側にはなれないという制限があります。それを踏まえた上で下に設定や使い方について書いていきます。
リモートデスクトップのサーバー側の設定
Windowsには最初からリモートデスクトップ機能が組み込まれているので、設定はとてつもなく簡単です。Windows 11の場合は「設定」を開き左サイドメニューの「システム」から下にスクロールして「リモートデスクトップ」へと進みます。「リモートデスクトップ」画面でオフになっているボタンをクリックしてオンに変更します。

10の場合は「設定」を開き「システム」から左サイドメニューの「リモートデスクトップ」と進み「リモートデスクトップを有効にする」をクリックしてオンにします。
「リモートデスクトップを有効にしますか?」と表示されるので「確認」をクリックして有効化します。
リモートデスクトップのクライアント側の操作
タスクバーやスタートパネルにある検索で「リモートデスクトップ」を検索するか、コントロールパネルのアイコン表示にある「Windowsツール」から「リモートデスクトップ接続」を起動します。

表示された「リモートデスクトップ接続」画面のコンピュータ欄にデバイス名を入力して「接続」をクリックします。

「資格情報を入力してください」という画面が表示されるので、サーバー側のWindowsのアカウント名とパスワードを入力して「OK」をクリック。「このアカウントを記憶する」にチェックを入れておくと次回の接続時に入力を省略する事が出来ます。

「このリモートコンピューターのIDを識別できません」という画面が表示されたら気にせず「はい」で接続を続行します。その際に下部にある「このコンピューターへの接続について…」にチェックを入れておくと次回からこの画面が表示されなくなります。

サーバー側との接続が確立するとサーバー側のデスクトップ画面が表示されます。上部にあるバーの×ボタンで切断出来る他、ピンのアイコンのボタンをクリックするとバーが上部端に消えます。その際、マウスポインタを上部端に当てる事で表示させる事が出来ます。

リモートデスクトップ操作でクライアント側とサーバー側でファイルのコピーと貼り付けを双方向で行えるので、ファイルの受け渡しといった事も容易に行えます。ただ、接続中はサーバー側が接続しているディスプレイはロック画面になりリモートデスクトップ以外からの操作が行えない状態になります。
Windows リモートデスクトップ 感想
Windowsのエディションによる制限が欠点ではあるものの、使用出来る環境があるならWindows リモートデスクトップはかなり有用な機能です。ファイルサーバーのような運用をしているパソコンなら設定後はディスプレイに接続せずに必要な時だけリモートデスクトップ機能で操作するという使い方も出来ます。操作感も殆どリモート操作である事を感じさせない軽快さで快適です。
因みにWindowsのHomeエディションでもRDP Wrapperなる物を導入する事でリモートデスクトップ機能が使用出来るようになるようですが、わざわざそんな面倒な事をするぐらいならChrome リモートデスクトップも十分に優秀なので筆者はそちらをお勧めします。
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