コピー出来ない場所のテキストを抽出する事が出来るTextify

Textify

以前にOCR機能について書いた記事でコピーできない場所のテキストを一旦スクリーンキャプチャして、そこからOCR機能でテキストを抽出している旨の話をしましたが、そんな回りくどい事をせずに本来コピーできない場所のテキスト部分を簡単にコピー出来るTextifyと言うフリーソフトを見付けたので記事にします。

TextifyはWindhawkや7+ Taskbar Tweakerで知られるRamen Softwareがオープンソースで開発しているソフトウェアで、上述通り通常コピー出来ないダイアログなどに記載されているテキスト部分を抽出して、即検索や翻訳を行う事が出来ます。突然ダイアログで英語のメッセージやエラーコードが表示されても困る事が時折ありますが、そんな場合にTextifyを使えば表示されたテキスト部分をコピーして楽に調べる事が出来るようになります。対応OSは10/8/7/Vista/XPとなっていますが11でも動作します。

Textifyのダウンロードとインストール

Textifyは公式サイトの他、Vectorからもダウンロード出来ます。

Textify 公式サイト

ダウンロードしたインストーラを実行してインストールしていきます。最初に言語の選択画面が表示されますが、標準で「日本語」になっている筈なので確認して「OK」で進みます。

Textify 言語選択

スタートメニューとデスクトップのショートカットの作成の有無を選択して「次へ」で進みます。

Textify コンポーネントの選択

インストール先の選択画面では標準で「AppData」以下となっていましたが、筆者は変更せずそのままにしておきました。「インストール」ボタンでインストールを実行します。

Textify インストール先の選択

インストール完了後、「Textifyを実行」にチェックが入っていれば「完了」ボタンをクリックして画面を閉じた後に早速Textifyが起動します。

Textify インストール完了

Textify 使い方

Textify起動後、設定画面が表示されます。「Mouse shortcut」の欄は標準で「Shift」キーと「Middle mouse button」(ホイールクリック、中クリック)の組み合わせになっていますが、「Ctrl」キーや「Alt」キーを加えたり左クリックや右クリックとの組み合わせに変える事も出来ます。変更後は「Apply」ボタンをクリックして適用します。

Textify 設定画面

下部にある「Show the .ini file」ボタンは.iniファイルがあるフォルダのリンクとなっており、Textify.iniファイルを編集する事で設定に無いカスタマイズを行う事が出来ます。因みに×ボタンでこの画面を閉じてもシステムトレイ(タスクトレイ)に最小化され常駐します。

実際に使用する際にはコピーしたいテキスト部分にマウスポインタを当てた状態でショートカットに設定している操作を行います。標準のままの場合は「Shift」キーを押しながらホイールクリックとなります。するとその位置にあるテキストがTextifyの画面内に抽出されます。

Textify テキストの抽出

テキストを抽出した画面の下部にあるボタンから選択状態にあるテキストのGoogle翻訳やDuckDuckGoでの検索、Wikipediaでの検索、Google検索が行えます。これら下部のボタンはTextify.iniを編集してボタンを削除したり逆に追加する事も出来ます。

Textify ボタンから翻訳

Textify 感想

筆者はWindows XP時代にTextifyと同じようなコンセプトのコピット!というソフトウェアを長らく愛用していたのですが、開発が止まり殆どの場面でテキストの抽出が出来なくなり、現在では配布自体も無くなってしまいました。以前からコピット!に代わるソフトを探していたのですが、意外にありそうで無い類のソフトなのでTextifyを見付けた時は嬉しかったです。

それほど利用機会は無いかもしれませんが、ダイアログ以外にも日本語化されていないソフトを使用する時などに一旦画面内からテキストを抽出して翻訳すると大体何の機能なのかが把握出来るので、用途次第ではかなり便利なソフトだと思います。

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